こんにちは。
今回はタイトルにもある通り、リトアニアの大学進学を断念した話をします。
システムトラブルや大学側の対応、学生の個人情報漏えいetc……。
本記事は、上記の出来事を通して私が感じた「大学に対する不信感」と「日々募っていく不安」を疑似体験できるものとなっております。
大学選びにおいて、あなたが思っているよりも重要ではないことを知ることができると思います、多分。
始める前に
これからお伝えする内容は、筆者一個人の体験談に過ぎません。また、リトアニアの大学全てが悪い訳ではありません。
このページを開いた皆さんは、世の中にはこんなやつもいるんだ……と、参考程度に読んでいただければ幸いです。
それでは、どうぞ。
【開幕】リトアニアの悲劇
悲劇へようこそ。
まず初めに、私がリトアニアの大学を選んだ大きな理由の一つは「低予算で進学できるから」でした。最初に予算で国を絞り込み、次にやりたいことを学べる学部や大学を探していった結果、最終的に選んだのがリトアニアの大学だったのです。生活費も学費も、少ない出費で済ませることができる。そのような安直な思考を元に、筆者は出願フォームを提出しました。
出願プロセスはスムーズに進み、大学に出願してから4ヵ月が経った7月上旬。筆者のもとに正式な合格通知が届きました。
いただいた入学許可書に胸をなでおろしたのも束の間、その後に問題が起こりました。
【悲劇_1】サインできないチェックボックス
大学から合格通知のメールが来た後、学生登録をするにあたって電子署名を行うよう入学事務局から指示を受けました。私は、言われた通り送られたページに移動し、電子文書を最後まで読み進めます。
その時、とある問題が勃発しました。
筆者「サインできない……」
電子文書の最後に設置されたチェックボックスをクリックしても、チェックマークが付かないのです。別のブラウザやパソコンを使ってできるだけのことはしましたが、状況は改善しません。かつて、これほどまでにチェックボックスに対して不安を覚えたことがあったでしょうか。
このトラブルに取り組んでいる間、先に在留許可や寮の予約をしておきたいところです。しかし、そもそも学生登録を終えないとInvitation Letterという書類が発行されず、それに応じて在留許可の申請も寮の予約もできません。
さあ、困った。
仕方がないので大学に問い合わせますが、数日たってもメールは返ってきません。二週間後ようやく来たメールには、入学事務局ではこの問題に対応できないことと、IT担当にコンタクトを取るよう促す文言が書いてありました。
たらい回しにされながらも、教えてくれたIT担当のメールアドレスに連絡しますが、案の定こちらも音沙汰なし。
そこで、緊急用に提示されていた大学のWhatAppアカウントにメッセージを送ると、今トラブルに対応しているという旨の返信が来ました。
(なんだ、それほど焦る必要なかったな……)
メッセージが返ってきて、とりあえず一安心ですね。
しかし、一難去ってまた一難。
メッセージを受信してから約半月の間、大学から返事がくることはありませんでした。
大学から返信が戻ってこない間は何度もメールを送りましたが、音信不通。人生初の国際電話もかけてみましたが、リトアニア語の意味不明な音声と共に雑音が流れ、通話が切れました。祝日を避け、平日の営業時間内に連絡したのですが……。
ここまで来ると、もう笑うしかありません。
(これはもしや、詐欺なのでは……)
と疑い始めたころ、待望のInvitation Letterが送られてきました!やったね!
それと同時に、しばらく返信のなかった大学からメールが返ってきました。
筆者が意訳したその文章を、この場を借りて発表させていただきます――
「トラブルは解決しました。それじゃあ、またね!」
by アドミッションオフィス
――それじゃあ、またね!じゃあないんだわ……。
【悲劇_2】メールの返信欄にあったのは
8月下旬、筆者の胸中でくすぶっている不安をよそに、在留許可の申請に向けた準備が始まりました。渡航が遅れる生徒にはオンライン授業が提供される予定でしたが、できることならいち早く現地に到着したいものです。
はやる気持ちを抑えて在留許可申請の必要書類を集めていた頃、大学用のメールボックスに通知が来ました。開いてみると、そこには、大学のオリエンテーションに関するメールが入っています。
その、何の変哲もない案内メールの返信を見て、この大学を辞める決心が着きました。
他の学生の個人情報が、添付された画像ファイルにでかでかと表示されていたのです。そう、でかでかと。
私はそれを見て、あることを悟りましたね。
この大学は信用できない。進学するのは辞めた方が良い、と。
判断するのが遅い。そう思いましたか?私もそう思います。もう流出していたかもしれませんが、自分の個人情報が公に知られる前にこの大学を辞めようと思い、すぐに契約を解除しました。授業料や、在留許可の際に申し込んだ保険料が返ってきたのが、不幸中の幸いと言うべきでしょうか。
一つだけ確かなのは、大学を決める基準は学費ではないと身をもって学んだことです。
【まとめ】お金が一番?
ちなみに、学習を解約するときに送ったメールのレスポンスはものすごく早かったです。授業料返還期限のギリギリに解約を申し込んだからか、単に大学に嫌われていたからか、その理由は分かりません。
ただ皆さんには、何か重要なことを決める際、お金のことは二番目以降に考えることをおすすめします。それが、一回目の大学選びに失敗した筆者の遺言です。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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